札幌市の端っこの方から、とあるクラブのママさんがプランツをやりたい、と、いらっしゃいました。
明らかにお疲れ風。
色々お話を伺って
睡眠不足、連日過剰なアルコール摂取から来る肝臓の不調。
見るからに、顔色も悪い。
本当言うと、椅子に座っているのもしんどい、って。
お店の切り盛りに加えて
小学生のお子さんの運動会が控えてるとかで
オードブルをたのんであるから取りに行かなきゃ、とか
とにかく、
時間、時間、で動いているという超多忙な女性。
カウンセリング中も5分も間隔ないくらいに電話が鳴る。
店のお客様にお買い物頼んだり、お迎え頼んだりなんかして
「ほお~!!」
って思う位、人気があるんだな、って思った。
それでも
お客様に「ばばぁ」呼ばわりされるのが、本当に嫌だって。
…いくらお酒の席でもさ、
言ってはいかんと思うのよ。傷つくじゃない。
そういうデリカシーのない人も相手にしなきゃいけないんだから、大変だ…。
あまりに体調が悪い状態では
プランツはできません。
だって、
皮膚に運動させるんですよ。
ものすごい新陳代謝力なんです。
だから、一般的な平常の状態なら問題ないけど、動悸も酸素供給の変化も心配。
海外では、医療行為なんです。
日本では厚生労働省が認可した物なのでエステのメニューとして受けられます。
カウンセリングで判明した
様々な体調の不調。
これではやっぱりプランツは無理。
お金の問題じゃない。
いくら払う、と言われても、
ごめんなさい、と、お断りしました。
でも、そのかわり、マリコール施術を、特別価格でご提供しました。
電話、しばらく手を離しててくださいね、って。
マッサージと、カチオリフトマシン。
ハーブジェルが
「いい香りね」って、とっても気に入ってくださいました。
マナーモードの携帯がひっきりなしに光る。
しばらく横になっているうちに、
深い寝息。
体が冷たいから、温めたほうがいいですね、と
レンジで暖めるカイロをお腹と足元に当てて。
ひらひらの、可愛い服だけど、
それでは体を冷やしてしまうよ。
タダでさえ、お店で冷たい水割りを何杯も飲むんですもの。
カウンター越しとかで、お客様に、ごまかしが効くんなら
お湯割りといいながら、お湯。
ウーロン茶割と言いながら、ウーロン茶って。
そうやって体を守っていかないと。
だって、おウチで待っているお子さんにとっては
大事なお母さんだよ。
体は、いっこだもの。
施術が終わって、ちょっとだけ顔色良くなったみたい。
「ちょっと、楽になった」って。
それでも良かった。
でも、ちゃんと休まないとだめだよ。
その一言二言の後にはすぐに携帯いじりだしたけど。
私がメール、大丈夫ですか?って振らなきゃ、もう少しリラックス時間があったかもしれないけど…。
お店立ち上げてから6年、ですって。
その頃から一緒にがんばってくれているスタッフもいるって。
それは、ママさんの頑張りと、気遣いだね。
大事にしてくださいね、って。
周りの人たちも、何よりご自身のお体も。
わたしも、その頑張り、見習わなきゃ。